【超重要】病気と向き合う「心の持ち方」

こんにちは!たぬきちです。

20代で重度のアレルギーを発症して、気づけば10年以上が経っていました。

心が折れたり、立ち上がったりしているうちに、少しずつ病気との向き合い方が変化してきています。

今日は、たぬきちが「心の持ち方」について考えるきっかけとなった出来事について書いてみたいと思います。

心の持ち方が知りたい・・・!

発症直後は、とにかく必死で考える余裕などありませんでした。

痒くて痒くて、ろくに睡眠も取れていませんでした。

必死に原因探しをし、思い当たるものは片っ端から試す、という生活が3年ほど続いたでしょうか。

何がどう効いたかはわかりませんが、徐々に症状は落ち着いてきました。

しかし、症状は一進一退を繰り返し、蟻地獄に片足が繋がれているような気分でした。

這い上がってはまたひきずりこまれる・・・。

徐々に心が疲弊してゆきました。

発症から7年ほど経った頃、また新しい病院を紹介してもらい通い始めました。(いくつ病院に通ったか、もはや覚えていません・・・。)

そこの待合室で、無意識に「病気 心の持ち方」と検索したのを覚えています。

壊れそうな心を抱えて、どうこの体と向き合えばいいのか、わからなくなっていたのです。

心身共に疲れ切って、助けを求めていました。

東城百合子さんの本との出会い

発症から8年が経った頃、ついに踏ん張りがきかなくなり、休職を余儀なくされました。

自分でも驚くべきことに、それまでは毎日仕事に行っていたのです。

20代という若さもあったと思いますが、仕事が心の拠り所になっていました。

その拠り所を失う苦しさはありましたが、もうどうしようもありませんでした。

そんな時、一冊の本に出会いました。

自然療法の大家、東城百合子さんの『生きた実例と手引き「自然療法」』という本です。

厳しい言葉に、何か他とは違うものを感じ、読み進めました。

気づくと、正座して号泣しながら一気に読み終えていました。

「私が求めていたものはこれだ!」

ここから、たぬきちの心の勉強が始まりました。

自分で生きてきたのではなく、生かされていただけだった

当時、この本を読んで思ったことがメモしてありました。

ちょっと長いですが全文そのまま載せます。

 自分には「感謝」が足りていなかった。これが、病気(体・枝葉)の原因(心・根)だった。反省と感激の気持ちで涙が止まらなくなった。自分は勉強も頑張り、研究も頑張り、仕事も頑張ってきたのに、なぜ病気なんかになってしまったのか・・・。人一倍努力した結果、人一倍薬品に触れることになり、病気になってしまった。皮肉だ。悔しい。そう思っていた。けれど、これは間違っていた。
 本当は、勉強も親にさせてもらっていたし、仕事も会社に雇ってもらえて働かせてもらっていただけだった。そもそも、親に生んでもらって育ててもらってここまで「生かされていた」だけだった。それなのに、それを当たり前のこととして思い出すことすらなく、ひたすら自分が頑張って生きてきたと勘違いしていた。
 病気に対しても、あちこちの病院を回り、色々な本を読み、情報を集め、漢方だ、食べ物だ、あれが悪い、これはダメ・・・と躍起になっていた。そして、こんなに頑張っているのになんで治らないんだ!!と怒り、自分の体を恨み、症状に一喜一憂していた。完全に間違っていた。
 体は大自然からのいただきもので、自然の一部。だから元から自然治癒力が備わっている。だから、自然の大きな力に任せて、自分はできるだけ自然な生き方を心がけるだけ。不自然(添加物、欧米の食文化、化学物質など)を取り除き、自然(日本古来の伝統的な食文化、暮らし)に戻るだけでいい。そう思ったら肩の荷が下りて、すっと体が軽くなり、心も開けてとても前向きな明るい気持ちになった。不思議とエネルギーも感じる。
 現代社会では完全に不自然なもの(汚染物質など)を避けることは難しいけれど、多少のことは大自然が浄化してくれるので気にしすぎる必要はない。とにかく命をいただきながら、今日も生かされていることに心から感謝して、一生懸命手と足を使って生きてゆくことが大切だと知った。
(2020年3月4日)

東城百合子さんは2020年2月22日に94歳で亡くなり、残念ながら直接お会いすることは叶いませんでした。

しかし、彼女が始めた「あなたと健康社」で、栄養相談をすることができました。

著書をほぼすべて読み、自然療法のお手当講習会に参加し、講演会に行き、健康料理教室へ通い、たくさんのことを学ばせていただきました。

素敵な仲間もできました。

そこには、それぞれ様々な病気や事情を抱えた人々が集まっています。

中には命にかかわる病気と向き合っている人もいますが、なぜかとても明るい雰囲気です。

みんな前向きに学んでいるからかもしれません。

一人で病気に向き合っていると、まるで自分だけが苦しんでいるように思えてきます。

でも、色々な人と触れ合うと、そうではないことを知ります。

また、一人ではない、仲間がいる、という心強さが、病気と向き合う上でとても大切だと感じています。

こうした出会いがあったおかげで、初めて本当の意味で病気と向き合いはじめることができました。

病気という「手紙」をどう読むか

東城さんの教えのひとつに、「病気はこれまでの生き方を見直しなさいという天からの手紙である」というものがあります。

病気になった時、それを手紙と捉えることができるか?

その手紙をどう読むのか?

病気と向き合うとは、病気から何を学ぶかであって、治すことではない

これに気づかせてもらってから、少しずつ病気を受け入れることができるようになりました。

今では、病気になって本当によかったと心から思っています。

病気にならなければ、生きることについて深く考えたり学んだりすることはなかったです。

いつまでも、自分の力で生きていると思い込んで、感謝もなく浅い思考で生きていたと思います。

病気と向き合う「心の持ち方」のヒントはここにあるのではないでしょうか。

そんなことを考えていたら、アレルギーや化学物質過敏症の症状は劇的に軽くなっていました。

とはいえ、まだまだ課題もあります。

これからも、自分と向き合い、学び続けてゆきたいと思います。